基本的に私は毎年健康診断を受けることにしています。季節も決まっていて、自分の誕生月である8月か、遅くても9月です。受診する病院も最寄りの総合病院と決めています。歩いても行ける距離であり、行き慣れているという理由からおそらくこれからも健康診断はこの病院で受けることになるでしょう。さて、基本的な検査の中に潜血便検査があります。経験のある方ならお分かりだと思いますが、一応説明しますと通常二日間に渡って、朝のトイレの時に出したものをあらかじめ準備されたケースの中に少量すくって入れ、その内容物に血液が混じっていないかを調べるものです。数年前のこの検査でそれにまさかの陽性反応が出て、私は生まれて初めて大腸の精密検査を受ける事になりました。便に血が混じっているからと言って即それが大腸がんにつながるわけではありません。が、やはり陽性反応が出た場合はしっかりと調べなくてはなりません。


この時、私が受けた病院ではいきなり内視鏡検査とは行きませんでした。まずは大腸にバリウムを流し込み、レントゲンを撮るという検査が先だったのです。実はこれが個人的には大変きつかった。バリウム検査は胃の検査だけだと思っていたのですが、この場合のバリウムは口から飲むのではなく、お尻から注入します。それからレントゲンを撮るわけですが、検査後にバリウムを排出するのが辛かったので、あまり良い思い出が残らなかったわけです。そしてこの時の検査で「もしかしたらポリープかもしれないし、便の残滓かもしれないがこの結果だけではわからない影がある」と言われてしまいました。そこで更に精密な大腸の内視鏡の体験談をお話することになったわけです。とにかく検査前が大変でした。今でも思い出します。


大腸の中をすっかり空にしなければならないので、大量の液体をゆっくり規定の時間をかけて飲みつつ、便意を催す度にトイレに立つ、をくり返した後やっと検査本番に臨みました。とにかく検査前は極度に緊張していましたね。何しろそれまで内視鏡検査の経験がなかったものですから。担当医は「大丈夫ですよ。リラックスして」と言ってくれましたが、体中がちがちでした。内視鏡はお尻から入れます。管が大腸の中を動くのが分りました。そして目の前にはモニターがあり、実際に自分の大腸の中の様子がわかるようになっていました。初めて見る自分の内臓の中の画像!そして「あぁ、特に異常は見られませんねぇ。レントゲンに映っていた影はきっと便の残滓だったんでしょう」と医者から言われた時の安堵感!短い時間の間に気持が地獄から天国まではねあがったような気分でした。そしてあれから数年たちましたが、あれ以降は事前検査でひっかかることもなく元気で過ごす事ができています。